神社・祭りに関して少し調べてみましたので、ご紹介します。

『御幣(ごへい)』

 神への捧げ物を幣帛(へいはく)といい、その尊称である「御幣帛」を略して御幣という。古くは木綿や
麻などの布が幣帛として珍重され、それらを竹や木の串に挟んで奉納した。これが次第に形式化され、後
世になると、垂(しで)という細長い紙に切り込みを入れて折ったものを挟んで、神前に捧げるようになっ
た。このように御幣は元来、神への捧げ物を意味した。しかし、時代とともに依代やお祓い、あるいは神
前の装飾具など、さまざまな意味を持つようになる。例えば、お祓いのときに振られるハタキのような形
をした祓い棒(大幣)も御幣から発展したものである。また、社殿の奥深くに立てられた御幣は、幣帛と同
時に依代の意味もある。
 広辞苑で「御幣」を調べてみると、「幣束の尊敬語。神祭用具の一。白色または金銀・五色の紙を幣串
に挟んだもの。おんべ。」となっている。我々が祭禮の際に神輿巡行の先導としている「おんべ(御幣)」
と神社でお祓いの際に使用される大幣とは同じ意味合いのものであろう。


『御神酒(おみき)』

 日本では古くから酒のことを「ミキ」といい、神事には欠かすことのできない重要なものである。「ミ
」は御、「キ」は酒のことで、ミキは酒の美称、あるいは尊称で、「御酒」と書くこともある。古代人は
酒を飲んで酪酊したときの状態を、一種の神がかり的なものと考えた。そして、祭りのときに神に酒を捧
げ、これを祭りに参加した人々が飲むことを重要視した。
 広辞苑では「神前に供える酒」となっている。


『氏神様(うじがみさま)』

 日本では古くから、死者の霊は山に行き、そこにしばらく留まって、浄化された後に天界に昇って神と
なると信じられていた。これを祖霊(それい)といい、古くは生きている者と血縁関係にある祖先の霊が神
となると考えられていた。われわれの祖先は、血縁の氏族を中心に共同体(ムラ)を形成してきたが、それ
ぞれの氏族は祖先神を氏神として祀っていた。つまり、氏神とはもともと特定の氏族の守り神だった。こ
のような氏神は村々の鎮守の神として祀られ、その神を信奉する村人たちが氏子と呼ばれるようになる。
時代が下ると、氏族の中には次第に勢力を増すものが現れる。彼らは豪族となり、彼らを祀る氏神も強大
な勢力を誇るようになった。豪族たちは自らが信奉する氏神を他の氏族にも信奉するように勧め、あるい
は強制的に信奉させた。その結果、有力な豪族を核として、氏神はブロックごとに統一される傾向を生ん
だ。そして、これらの豪族の頂点に立ったのが、六世紀に大和朝廷を作り上げた天皇家で、天皇家が信奉
していた氏神、つまり守り神が天照大御神なのである。太古から稲作を営んでいた日本人は、太陽を稲の
順調は生育のために不可欠の存在として崇めてきた。多くのムラで、これを神格化した氏神が守り神とし
て祀られていた。天皇家が最も重視していた神も太陽神で、これに天照大御神という名をつけて、国家的
な神としたのである。
 広辞苑では「氏の祖先の霊を神として祀ったもの。」「住む土地の鎮守の神。」となっている。


『神社と祭り』

 全国各地の神社では、一年を通じてさまざまな祭りが行なわれている。各地の祭りの規模や形態はいろ
いろだが、その趣旨は神々に感謝し、さらなる加護を期待することにある。「さわらぬ神に祟りなし」と
言われるように、日本の神は丁重に祀れば様々な御利益を与えてくれるが、粗末にするとバチがあたると
信じられている。また、神は祭りのときに降臨して、氏子などに神威を授けると考えられている。このよ
うな性格の神に、できる限りのもてなしをして、喜んでもらうのが祭りの原点である。


『神幸祭(しんこうさい)』

 祭りには御輿がつきものだが、御輿が練り歩くことを神幸祭という。神幸は「みゆき」ともいい、「神
の出でまし」の意味である。ふだんは神殿の奥深く鎮座している神霊が、外に出てくるのだ。そして、そ
の祭りが神幸祭で、御輿渡御とも呼ばれる。御輿はもともと天皇をはじめとする高貴な人の乗り物で、神
は天皇を凌ぐ尊い存在だから最高の乗り物に乗って出でますのだ。神が出でますのは、神の威光を広く行
き渡るようにするためである。本社から分けてもらった氏神の神霊を御輿に乗せて地域を練り歩き、氏子
の幸いを祈り、災いを除いてもらうのが御輿渡御の意味だ。また、御輿を「揉む」「練る」などと称して
激しく揺さぶるのは、御輿に乗った神霊の威光をさらに高めるために行なわれるものだ。
 私どもの氏神様である牛嶋神社においてはここでいう御輿は鳳輦にあたる。また、亀戸天祖神社におい
は本社神輿にあたる。牛嶋神社においては5年に一度の大祭で氏神様が鳳輦に乗り氏子各町を練り歩く、
氏子各町はそのお礼に各町の大神輿を神社に宮入する。亀戸天祖神社においては毎年本社神輿が氏神様を
乗せて氏子各町を練り歩く。また、各町の神輿にも氏神様の神霊が鎮座しているのであり、その威光は分
け隔てがあるわけではない。祭りが終わると神霊は本社の神殿に戻される。


『直会(なおらい)』

 神社では、祭りの後には必ず氏子などが集まって、酒宴が開かれる。これを「直会」といい、祭りの締
めくくりとして重要な意味を持っている。直会の起源は古く、おそらく神社の社殿が常設になる以前の、
太古の時代から行なわれていたと思われる。祭りで神を迎えるときには、神職をはじめ氏子一同は潔斎(
身を清めること)して日常とは違った生活、精神状態にある。そこでの酒宴を開いてくつろぎ、この緊張
状態をゆるめて日常の状態に戻すのが直会だという。直会は単なる打ち上げの宴会とは訳が違う。正確に
は祭りが終わってからではなく、祭りの一環として行なわれる重要な神事なのである。

※墨田区立横川コミュニティ会館所蔵「知識ゼロからの神社と祭り入門」より



 元准勅祭神社 東京十社巡りの紹介

 明治天皇は、東京の鎮護と万民の安寧を祈るため、明治元年十一月八日、元准勅祭神社として東京十社
を定め、勅使をして御幣帛を捧げ御祈願されました。昭和五十年に昭和天皇御即位五十年に十社巡りが企
画されたのが始まりで、各神社で配布している巡拝記念のミニ絵馬も、この時に作られたのだそうである
 以下の神社が東京十社となっている。

  根津神社(根津権現)
  神田神社(神田明神)
  亀戸天神社(東宰府 亀戸天満宮)
  白山神社
  王子神社(王子権現)
  芝大神宮(芝神明さま)
  日枝神社(山王さま)
  品川神社
  富岡八幡宮(深川八幡)
  赤坂氷川神社


東京十社ミニ絵馬
GWの休みを利用して東京十社巡りをし、巡拝記念のミニ絵馬を集めました。



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